145.メモを取れる人が仕事のできる人

社内で仕事のできる人のメモを見せてもらい自分のメモと比較してみてください。きっと興味のあることが分かると思います。大切な情報が自分のメモに抜けていたならば、相手とは「メモ競争」に負けたことになります。仕事ができると言われる人は、必ずメモを上手に使える人で、そのメモは多くの情報で埋め尽くされているはずです。仕事ができる人間の条件を3つ挙げれば、まずは、メモ上手が最初にきます。次は「信頼が置ける人」です。仕事はひとりではできないことを考えるとこれは当然のことで、約束は守ることの積み重ねによって信頼関係が築かれます。3番目は応用問題ができる人です。基本的なことを理解していないと応用問題はとけません。子供の頃、「応用問題ができない子だ」とよく言われましたが、今思うに、基本問題を完全に理解していなかったからです。基本問題と応用問題の違いを明らかにするために、簡単な算数問題を紹介しましよう。

質問:12キロメートルの距離を4時間で走れば、時速は何キロでしょうか。

この質問を解くには、「時速=距離 ÷ 時間」という公式が必要です。この公式が基本問題で、この公式に従えば、正解は、時速3km(12km ÷ 4時間 )となります。さて、次が応用問題です。

質問:12キロメートルの距離を、往路は4時間、復路は6時間かかったとすると、往復路の平均時間時速は何キロでしょうか。

往路は時速3km, 復路は時速2kmかかったはずです。したがって、平均時速は(3 +2)÷ 2 = 2.5 km が正解でしょうか。残念ながらこれは不正解で、正解は2.4 kmになります。(12 x 2) ÷(4+6) =2.4 km です。

この問題は基本問題を理解していれば平均時速の計算ができるはずですが、結構、多くの人が、簡略して往路と帰路の平均時速の合計を単純に2で割って算出してしまいます。これは基本問題を本当に理解していないことが原因です。


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