189.独占状態

独占状態は市場に売り手だけ一社が存在する状態で競争相手が存在しません。競争そのものが存在しないので、売り手は自由にマーケティング活動ができますが、独占の弊害が起きてきます。例えば、価格は売り手が一方的に決定できるので上昇したり、品質が劣化し消費者生活を危険にさらしかねません。そこで消費者を守り、企業間の公正で自由な競争をうながすために「独占禁止法」が制定されています。市場の独占や不公正な取り引きなどを制限・禁止しています。自由経済の下では、独占市場は現実的ではありませんが、画期的な新製品などが発売されると一時的に独占状態になりえます。しかし、他企業が参入し市場は競争状態にはいります。現在は専売品や公共サービス業などが独占市場といえます。

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