190.多占・寡占状態

多数の売り手の間で競争がおこなわれる市場を多占状態と呼びます。多占市場の典型例は日本の農業で全国に弱小の農家が無数に散在しています。農家各個人は市場に対し大きな影響力を持っていませんでしたが、近年、「○○米」のようにブランド化し市場競争に参加するようになりました。
もう一つの競合状態である寡占が一番多い競争形態で、ほとんどの市場、例えば自動車,家電製品,ビール,新聞,などで多く見られます。売り手が少数の競争状態で、少数のため企業は市場に対して影響力を持ちます。寡占状態にある企業は、積極的に製品、生産、流通面などの差別化を進めマーケットシェアの向上をはかります。

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