256.仕事場での是非基準(事例 1)

ある時、遠くからカウンターを眺めていると、同僚と私語しているビューティアドバイザーが目に入りました。「私語はいけません」と注意すると、「お客様がいらっしゃらないので仕事の話をしていました。私語ではありません」と弁解します。「なぜ、お客様がいない時の私語はいけないのか」などと不満げでした。私語禁止は仕事場の規則だとか、店内就業規則に書いてあるからダメだと言っても、真の理由を理解していないので、その場は私語を止めますが、注意していないと私語を再び始めます。「私語がいけないのは常識だ、いけないことはいけない」などと言っても通じません。「なぜ私語がダメなのか」その是非を「ビューティアドバイザー憲法」を基準にするとどうなるでしょうか。
私語をしている姿を見て、お客様が喜ばれるでしょうか、喜ばれるはずはありません。お客様がいなければ、確かに、その時は暇な時間ですが、貴方が気づかないかもしれませんが、多数のお客様が遠くからカウンターを観察しています。化粧品コーナーは1F、それも一番目立つ場所にあります。私語をしている光景は決してお客様をお待ちする姿勢ではありません。近づいて手に取って見たいと思っている人がいても、私語しているとお客様の足は遠のいてしまいます。結果として、売上チャンスが失われてしまいます。従って、私語は悪いことです。このように説明すれば常識を知らない人でも納得してくれるはずです。

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