277.自利利他

仏教用語に「自利利他」という言葉がありますが、天台宗の教祖である最澄によると、自分のことよりも他人によかれと思い行動することで、利他の実践がそのまま自分の幸せなのだといいます。私流には、自分の利益(幸福)を優先するのでなく、他人に利益(幸福)となることをすれば、回り回って自分の利益(幸福)となってもどると解釈しました。いずれにしても、自分よりも相手の幸せを優先して考える生き方ができれば「共感」できるようになり、相手を優しくいたわる気持ちになれるのではないでしょうか。
「阿吽の呼吸( あうんのこきゅう)」という言葉もありますが、意味することは、共同で物事を行うとき、何も言わなくても息がぴったり合うことで、これも「共感」と近似した表現だと思います。最近は日本人同士でも価値観が異なり、「阿吽の呼吸」ができる仲間が少なくなってきました。

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