298.最終販売予算

販売予算案は通常下部組織が原案を作成しそれを上部へ提案し承認される流れだが、問題は原案が承認案になるかどうかです。現実的には、もちろん企業によって異なるだろうが、現場案はあくまでも参考であり最終案はトップマネジメントが決定されるとみたほうがよいでしょう。もし万一、原案通りに承認されたとしても「ストレッチ予算」が与えられるはずです。「ストレッチ予算」とは、少しだけジャンプしたら届く可能性のある販売予算で、「努力目標」とも呼びます。この場合は、適切なストレッチ予算ができるかどうかはマネジメントの管理能力だともいえます。
もし、決定された予算案が挑戦しても及ばない場合は、社内に「予算なんて無視して適当にやれ」「どうせ努力してもはるかに及ばない」など厭世的な気分が広がってしまい、それでは全く意味がありません。予算は、達成できたらどんなに気分が良いだろう、ワクワク、ドキドキする、と感じさせる予算であるべきです。また、部下も一度与えられたならば、期待を裏切らない方策を「考えて、考えて、考えて」そして予算達成に邁進するような環境作りが大切です。
 

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