317.百貨店の取引条件

百貨店との取引には消化と買取仕入れの2種類がありますが、「買取」は言葉の通り、通常の商取引で仕入れた店頭在庫は百貨店の資産となるが、消化仕入の場合はメーカーの所有となります。消化仕入は、店頭で販売された時点で百貨店の売上となり同時に仕入れになります。つまり仕入れと販売が同時に発生するので百貨店の在庫はゼロで済むわけです。したがって、消化仕入方式は百貨店に大変有利な制度ですが、現在の百貨店の諸悪の根源の一つになっています。当然のことながらどちらの制度を採るかは、基本的に両者の力関係によって決まります。

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