319.在庫管理
消化仕入の場合は、百貨店側は店頭の在庫が資産ではないので、メーカーに在庫を多くするように要求しますが、反対にメーカー側は適正な在庫管理を望みます。買取仕入れでは立場が逆転し百貨店は在庫を少なく、メーカー側は在庫を多くさせたいので、両者のニーズがかみ合いません。どの線で折り合うかは交渉になり、ここが化粧品メーカーの営業マンの腕の見せ所です。
適正な在庫回転率は少なくとも月1回転が必要です。また、外資企業の場合には海外から輸入するケースが多いので、万一世界で不幸な事件が生じた時に備えるためにも、店頭在庫を含め、全体で6か月分の在庫は確保しておきたいものです。総額で在庫回転率を月1回転と設定したら、理想的には全てのSKU(全品種)も1回転分の在庫を保持することです。
0コメント