335.努力論を実践
露伴の三福は大いにうなずけるもので、最初の「分福」の通り、会社でも個人でも利益や収益を独占することなく社員や他人に分かち合うべきです。会社だけが富むだけでなく、同時に関係者も富むことが大切で、私ごとで恐縮だが、過去50年、宝くじで2度10万円を当選したが、4万円だけ懐にいれて残りは同僚達と分かちあいました。また、多少の金額でしたが、「フォスターペアレントプログラム」に賛意を示してきたのも個人的な「分福」だと思っています。また、知人の兵頭康二さんは「セーブ・ザ・チルドレン」の仕事をしていますが、仕事自体が「分福」で立派な仕事だと敬意を表しています。
2番目の「惜福」とは、売上が上がっても急に奢り高ぶることなく謙虚な姿勢で後継者のことを考えて仕事をすることです。私たちは、ブランド・ビジネスが永遠に続くために一定の期間だけブランドを請け負っているにすぎないと考えるべきです。3番目の「植福」はまさしく本文で述べた売上との因果関係で、「売上」という実を得るためには事前の植林が必要になります。サンプリングや真摯な接客などが次回の売上となって結実します。いつになるかわかりませんが、「植福」を信じてたゆまない努力をすることを忘れないで欲しいものです。
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