337.製品差別化戦略

「製品差別化戦略」は英語の「Product Differentiation Strategy」 を和訳したものですが、「差別化」は適訳ではないと思います。「差別」は「正当な理由がなく劣ったものとして不当に扱う」、ネガティブな意味が含まれているので、本来の和訳は「製品尖り戦略」または「製品差異戦略」と呼ぶべきだったでしょう。言葉が日本に輸入された時の翻訳者が間違えたものがそのまま現在でも通用されています。
 
製品差別化戦略が誕生した背景を述べてみましょう。現代版の化粧品が初めて市場に登場した時、単に保湿・栄養補給の効果だけでも十分にお客様のニーズを満足させることができましたが、その後、沢山のメーカーが化粧品市場に進出した結果、ブランド間の違いがなくなってしまいました。そこで登場したのが「製品差別化戦略」です。効能効果だけでなく、有効成分、使用部位、肌質タイプ、パッケージ、広告メディア、ブランド名、等々において他社品との差異を訴求するようになりました。

0コメント

  • 1000 / 1000