349.代替品と補完品
製品の特質から代替品と補完品に分けることができます。代替品というのは同じ用途に用いられる製品で、例えば、コーヒーと紅茶、ウーロン茶と日本茶、ウイスキーと焼酎などを同時に飲む人はいません。コーヒーかまたは紅茶にするかどちらか二者択一の関係があり、この場合、コーヒーと紅茶は代替品の関係があるといいます。したがって、代替品とされる製品はライバル同士で競合品関係があり、一方の需要が減少すれば他方が伸びるので、メーカーとしては、代替品を製品化しトータルラインとして市場の変化に対応する製品戦略をとります。
代替品に対して一緒に使う製品が「補完品」で、コーヒーとシュガー、プリンターとインクなどが補完品の関係にあります。補完品は、一方の需要が伸びれば他方も売上が伸びる関係にあり、補完品を製品化することによってラインの充実を計ります。例えば、エプソンはプリンターの市場価格を低く抑え売上をあげ、インクで利益をあげる製品戦略をとっています。
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