356.製品ポートフォリオ分析
ビューティアドバイザーの皆さんは製品別売上分析をしているでしょうか。どの製品がどれほど売れているか、売れない製品はどれかなど現状を把握し製品戦略をたててください。それには「製品ポートフォリオ分析」をするとなにをすべきかが明白になってきます。最初に自社製品の売上と店内における売上シェアを入手します。X軸に売上高、Y軸にシェアをとり、製品をチャートの上にプロットします。X軸とY軸の交点は平均値とします。
自社の売上高は簡単に入手できますが、シェアは難しいかもしれませんが、その場合には勘でも結構ですから、まず全製品をプロットしてください。チャートから何がくみ取れるでしょうか。平均値を上回るX軸とY軸の領域を(A)として、時計と逆回りに(B)、(C)、(D)とします。
最初に(A)領域ですが、この領域にプロットされた製品は売上もシェアも高く、会社にとってはスター製品で「花形製品」と呼びます。(B)領域にある製品は、売上は低いがシェアが高い製品で「金のなる木」と呼びます。プロモーションによる支援が必要がないので利益性が高い製品群です。(C)領域はシェアも低く、自社の売上も低いので、個人的には好きでない呼び方ですが、「負け犬」と呼ばれる製品群です。そして(D)領域は自社では売上高が高いがシェアは低い領域で工夫によってはシェアをアップする可能性があるので「問題児」と呼びます。理想的には全ての製品が(A)の花形製品になることですが、それぞれ製品別に優先順位を決めて戦略を立てます。(C)の「負け犬」に分類された製品は廃版になる可能性があるかもしれません。
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