386.「エスティローダー、ホワイトニング」の製品開発の背景
訪店時、一つの提案が現場のビューティアドバイザーからローダー社長にありました。「資生堂が発売しているホワイトニング製品が欲しい」。当時、資生堂の「ホワイテスホワイテス」が大ブレイクして、聞くところによると2000年の発売一年間で100万個を販売したとのこと。お客様からホワイトニング製品の購入要望があっても資生堂にとられてしまうので、本当に悔しいと切実に訴えました。オフィスに帰ると早速ホワイトニング製品を至急開発すべしとローダー社長から特命が下りました。通常ですと、新製品開発はニューヨーク本社のR&D(研究開発部門)が担当するのだが、製品概念がアメリカ人に理解されないので、政治的駆け引きなどもあって没にされていました。しかし、そのような壁を無視して、急遽日本で開発せよとのことでした。国内にプロジェクトチームがつくられ、一年間という超スピードで4品のホワイトニング・ラインが開発されました。ニューヨーク本社のスタッフを経ずに直接ローダー社長が下しました。このホワイトニングの国産化が前例となり、それ以降の国産品の開発がスムーズに進むようになりました。
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