409.昔の苦い経験話(2)
殴る薬局の先生も悪いのですが、先生の言っていることも一理ありましたが、やはり殴られてプライドが傷つきました。しかし、お得意様には逆らったら大変なことになります。だから、なぐり返すことなんて考えられません。
当時のライオンはシェアが70%もあり売上が順調で歯磨の工場在庫は高回転で数日の在庫しかありませんでした。これを考えるとオーバーラベルをせずに処理できたはずで間違ったケチな意思決定だったといえます。
クレーム店には頻繁に訪店すべきだと思いその後も薬局の先生に会いに訪店しましたが、数回後、やっと会って頂けました。先生も恥ずかしく思っていたのでしょう、歯磨の値上げシールのことは一切触ることはありませんでした。それからはお願い事があっても全てOKをいただきました。「災い転じて福となす」ことになりましたが、この件は生涯忘れることのできない経験となりました。値上げをすると、いろいろな問題が生じます。事前にしっかりと準備し、慎重かつ慎重に対処、実施することが肝要です。一歩誤ると会社の存亡にもかかわります。
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