414.化粧品市場(4)

3つめの要因は、それは化粧品ビジネスが儲かるように見えるからだ。事業計画書でまず注目するのが損益計算書だが、そこに記載される売上原価率が化粧品の場合は他産業と比較して低く魅力的な市場と評価されるからだ。通常「売上原価」には、原材料費、容器包装費、その他製造に関する諸経費が含まれているが、化粧品は「水商売」だと言われるように原価率が低いので粗利益が異常に高く見えてしまう。しかし見落としていることは、それは表記上だけの粗利であって、ビューティアドバイザーの人件費や広告・販促費などは「その他の経費」として仕分けされるが、化粧品の場合は原価に参入して評価すべきである。これらの点を考慮すると、結果的には他の業界と似たり寄ったりの原価率となる。

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