459.消費者行動の変化
量から質へパラダイムがシフトしたが、例えとして、レストランの選択に適用してみます。Aさんは、話題になるレストランがあるとすぐに飛んでいきます。Aさんのダイニング・スタイルは、「話題性のある多くのレストランで食事をする」ことで、レストランのことならば知らないことはありません。したがって、Aさんは多くのレストランを知っていますが、同じ店での食事の回数は少なくなります。つまり、Aさんは広く浅く、多くのレストラン情報を持っているが、一方、Bさんは、Aさんと違い余り冒険はしません。食事処はいつも同じレストランです。従って、ひとつのレストランに行く回数は増えるが、新しいレストランができてもBさんはあまり興味が湧かず、常に、同じレストランで食事をします。
両者の違いはあくまでも本人のスタイルによるもので、どちらも一長一短ですが、どちらが今の時代に適しているかといえば、Bさんのほうが時代にあっています。Bさんの場合は「常連客」として大切に扱われ、少しぐらいならば無理な要求も聞いてくれます。Aさんはどちらかというと八方美人的なスタイルで常連客にはなりません。まさしくAさんのスタイルが多店舗政策であり、Bさんは限定店舗政策だといえます。
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